SAMのワールド
ミュージック アルバム
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🌴2024年4月から新しくスタートしたFMおとくにの音楽番組 「Aloha Morning fromおとくに」の中で、”SAMのワールドミュージックアルバム” は、爽やかな朝に世界を旅したSAMが懐かしい想い出の曲や話題の曲をお届けしています。
オンエアは毎月第1火曜日の午前8時30分~9時と第2火曜日午前8時30分~9時(第1火曜日の再放送)です。
FMおとくに 86.2MHz。または、無料アプリListen Radioリスラジからもお聴き頂けます。
🌴アロハウォーカーの「関西のイベント情報」もお聞き頂けます
■第1回オンエア(4月2日・9日)
記念すべき放送の第1回目はハワイです。
70年代に3年間ハワイで観光の仕事をしていた時にエルヴィス・プレスリーがハワイへやって来て、あの伝説の「Aloha from Hawaiiエルヴィスハワイ公演」を見る機会が2度ありました。
1973年1月12日と14日にHIC(ホノルルインターナショナルセンター)、現在のニール・ブレイズデルセンターで開催され1月14日のコンサートは、全世界で衛星中継された歴史的なコンサートでした。コンサートの衛星生中継自体が史上初の試みで、何と世界の30カ国以上、15億人が見たといわれています。日本はゴールデンタイムに放送され、来日したことがないエルヴィスが最も日本に近づいた日でした!
当時、ハワイにいた私は、日本から続々と「エルヴィス・オン・ステージツアー」と題した団体がでエルヴィスのファンがホノルルの空港に到着して、空港内は溢れてかえっていました。
また街中ではエルヴィスの公演前からハワイの皆さんの期待と興奮が街にあふれて、当時のラジオ各局もエルヴィスの曲がかからない日はありませんでした。コンサート会場では、私も始まる前から興奮状態でした。
このコンサートで地元ハワイの人たちに最も感動を誘った曲が、I’ll Remember You でした。。
■第2回オンエア(5月7日・14日)
今回はアメリカで、70年代を代表するカーペンターズをフィーチャーします。70年代にサンフランシスコからロスアンジェルスへ行き、そこからラスベガスへ行く機会がありました。
翌日にグランドキャニオンで遊覧飛行をする前に、ラスベガスのホテルでその日のライブエンタテイメントをチェックしていたところ、フラミンゴホテルでカーペンターズのライブがあると知り、行ってきました。
当時のラスベガスは、現在のような巨大なテーマホテルはなく、大勢のカジノ客で賑わっていました。
マイナー調で哀愁を帯びている曲の「スーパースター」からアップテンポの明るい曲、「トップ・オブ・ザ・ワールド」まで、朝に相応しい曲ばかりで選曲に悩みましたが、最もカレンの爽やかなボーカルが収められている代表的な曲を選びました。
その曲は、I Need To Be In Love (青春の輝き)です。
クラシッカルな響きをもった歌詞の内容に共感をもてる曲で、爽やかな朝に相応しい曲です。
■第3回オンエア(6月4日・11日)
今回はフランスのパリがテーマです。7月に開催されるパリ・オリンピックに因んで、懐かしいフレンチポップス、ダニエル・ビダルの「オーシャンゼリゼ」をお届けしました。
1981年に、フランスの新幹線TGVでツアー客とスイスのジュネーブへ向かう前にパリを訪れたのが最初でした。
今でこそ、テレビや映画、SNSなどでパリやフランスの街並みや風景を数多く見る機会がありますが、70年代当時はまだこうした機会が少なく、初めて現地で実際に観たパリ市内の景観や訪れたベルサイユ宮殿に、映画の世界に入り、中世のフランスへタイムスリップしたような気分になり、とても興奮した記憶があります。
またシャンゼリゼ大通りには、凱旋門のあるシャルル・ド・ゴール広場からコンコルド広場までの1.9キロの大通りで、周辺には沢山の高級ブティックやカフェ、レストランが並んでいます。
このフランスのパリからは、フレンチポップスとして、過去にヒットした懐かしい曲、ダニエル・ヴィダルの「オーシャンゼリゼ」を紹介しました。
■第4回オンエア(7月2日・9日)
今回も先月に続いて、ヨーロッパの曲をフィチャーしました。
イタリアはミラノから、ヴェネチア、フィレンツエ、ローマ。そして、南イタリアへと、どの都市を訪れても魅力あふれる異なる風景に出会え、史跡や世界遺産に登録されたスポットが豊富です。中でも南イタリアは太陽が降り注ぎ、温暖な気候でリゾート地が点在しています。
イタリアの音楽と言えば、カンツオーネですね!イタリア語で「歌」という意味で、イタリアの風土気候を反映している明るいメロディーで、どちらかと言えば恋の歌が多いですね。
このカンツオーネが世界に広く知られるようになったのは1951年の「サンレモ音楽祭」が引き金と言われています。
その「サンレモ音楽祭」が何と、さかのぼる事、1970年に開催された「大阪万博」で開催されたのです。
1970年の大阪万博では、開催期間中に様々なコンサートがもようされましたが、「サンレモ音楽祭EXPO70」というタイトルで会場内の万博ホールで開催されました。イタリアからは、ジリオラ・チンクウェッティ他、たくさんの人気歌手に混じって、日本国内からは、伊東ゆかり、岸洋子、布施明などの歌手が出演しました。
当時、会場内のパビリオンでアルバイトしていたSAMは、このコンサートを観る機会がありました。
中でもこのコンサートで、イタリアから来日したジリオラ・チンクェッティが歌った「雨」は、前年に日本でも大ヒットしました。今回はこの曲を紹介しました。
■第5回オンエア(8月6日・13日)
いよいよ夏本番の8月。今回はハワイです。
数々の賞を受賞したハワイの歌姫ライアテアの8年ぶりの来日コンサート大阪公演が10月13日(日)に門真市のルミエールホール 大ホールで12時開場、13時開演で開催されます。
ライアテアと言えば。透き通るようなファルセットボイスが特徴ですね!
ライアテアはモロカイ島出身。2003年にはナホクハノハノ新人賞、女性ボーカリスト賞を、何とデビューのアルバム「Far Away Heavewn」で受賞してハワイアンミュージック界の話題をさらいました。
更に翌年には2作目の「Sweeet & Lovely」で再びナホクハノハノの女性ボーカリスト賞を受賞しました。2006年にはグラミー賞(ベストハワイアン部門)にハワイの女性シンガーとして初めてノミネートされて、ハワイの音楽史に輝かしい足跡を残しました。
嘗て、2009年のアロハウォーカーハワイ取材ではSAMがハワイ滞在中に、ハワイシアターで開催されたライアテア25才のバースデーを記念したコンサートを取材する機会がありました。スラッキーのレジェンド、ケオラビーマーとコラボレーションしたこのコンサートは評判を呼び、DVDやCDも発売されました。
ライアテアの新しいCD「レガシーオブハワイアンソング&ストリング、ボリューム1」はハワイの歌とストリング楽器の伝統を讃える作品で、ハワイの音楽と文化に深く根ざしたアルバムで、美しいメロディと伝統的な楽器の調べが絶妙に組み合わさっています。
ライアテアの代表曲の中からMaile Swingと新しいCDの中から、ハワイアンシンガーソングライターのカイナニ・カハウナエレがライアテアに提供した名曲で、伝統的な楽器の響きと美しい歌詞が融合した、
Keaoʻōpuaikamakaokanalu(ケアオオープア・イカマカ・オカナル)を紹介しました。
■第5回オンエア(9月3日・10日)
今回はアメリカ西海岸に因んだ曲をお届けしました。
シンガー・ソングライターのアルバート・ハモンドが1972年に発表して、73年にかけて世界中で大ヒットした「カリフォルニアの青い空」。
ハモンドは作曲家としても活躍、5月の放送で紹介したカーペンターズの「青春の輝き」を作曲したことでも知られています。
彼はイギリスのロンドン生まれで、高校時代にデュオ、THE DIAMOND BOYSを結成して、スペインでデビュー。60年代半ばには男女混合のグループ、FAMILY DOGGを結成。当時のイギリスの音楽シーンは素晴らし勢いがありました。その後、70年代に入り、大きな成果を出すためにはチャレンジが必要とロスアンジェルスへ旅立ちました。そしてオーディションのチャンスを得て、そこで歌った曲が「カリフォルニアの青い空」でした。
イギリスではヒットしなかった曲でしたが、レコード会社の社長は大きな可能性を感じ取って、1972年にアメリカでの初めてのレコーディングを行いました。大オーケストラではなくロック調にしたかったと言うことで、かっこよくてポップな響きで、出だしはメランコリックな雰囲気を醸し出す低い音のフルートが用いられでます。そして、とても暖かみのある親しみやすいサウンドです。フルート、ドラム、ギター、バックコーラスが織りなす心地よいメローな南カリフォルニア・サウンドに仕上がった曲です。
■第6回オンエア(10月1日・8日)
ライアテアの来日コンサート大阪公演を記念して、1曲目はライアテアのアルバム「Hawaiian Blossom」に収録されているポイ・アヴァ・アヴァをお届けしました。
2曲目は南米・ブラジルの曲。SAMがブラジルに訪れた当時は、翌年の夏季オリンピック開催に向けて改装中のロスアンゼルスの空港を経由して、更にサンパウロを経由して、第二の都市リオデジャネイロに到着。丸一日以上の飛行時間でとても疲れましたが、ブラジルの青い空と海、陽気な人たちと出会い、元気を取り戻しました。リオはカーニバルやサンバを生み出し、山と海の景観が美しく世界遺産にも登録されています。コルコバードの丘を観光して、コパカバーナからボサノバの発祥地で人気のイパネマを訪れました。
白砂が続くビーチでは、日光浴や様々なスポーツを楽しむ、カリオカとよばれている地元の人たちで賑わっていました。
そして、陽気な人たちが踊るサンバから生まれたのがボサノバ。その中心地がイパネマビーチで、富裕層が住むエリア。そこにボサノバを生んだ、「アントニオ・カルロス・ジョビン」の像が立っています。
ビーチを歩く娘をささやくように歌う都会的な音楽、名曲「イパネマの娘」はこのビーチをモデルに作られました。
ブラジルの代表曲「イパネマの娘」をヘレン・メリルが歌うバージョンでお届けしました。
■第7回オンエア(11月5日・12日)
今回はスペインです。SAMがスペインに魅力を感じたのは、大学時代にヘミングウエーの「日はまた昇る」を読んだことが切っ掛けでした。パンプローナを舞台に放蕩(ほうとう)に生きる若者たちを描いた小説でしたが、そこに登場する主人公が紹介するスペインのワインや料理の描写にtとても興味を持ちました。更に、過去に3度スペインを訪れた中で、大いに魅力を感じたのはアンダルシア地方でした。
マドリードからスペイン南部へバスで向かう途中、車窓に広がる広大なオリーブ畑を見ながら移動。アンダルシア地方はイスラムの雰囲気があふれるエリアで、グラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータなどイスラム文化を色濃く反映する建築物が多く、見所が満載でした。
そしてアンダルシアはフラメンコの発祥地として知られています。以前から、SAMのワールドミュージックアルバムをお聞きくださっている、フラ教室の山本忍先生(奈良や大阪で活動されているHalau Hula O Makana Alohaを主宰。6年間スペイン滞在中にフラメンコを学ばれた経験をお持ちです。)からのリクエストで、Maria Del monteが歌うフラメンコの曲、Acompanameをお届けしました。